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2 イギリス (1) 検挙人員に占める女子比
1990年の正式起訴犯罪(薬物犯罪も正式起訴犯罪に含まれる。)検挙人員に占める女子比は,15.2%である。1980年以降の経年変化を見ると,女子検挙人員及び女子比は若干の起伏をもって推移しているが,目立った変化はない(1980年の女子比は16.9%)。 (2) 女子比の高い罪名 (IV-45図) 女子比の高い罪名は,詐欺21.6%,窃盗19.3%,殺人10.9%(実数153人),傷害10.8%,薬物犯罪10.5%,強盗6.1%などである。 IV-43図 罪名別検挙人員及び女子比 IV-44図 女子検挙人員の罪名別構成比 経年変化で見ると,窃盗は実数において減少しているものの女子比に変化はなく,傷害は実数において約2倍に増加して女子比も上昇し(1980年の女子比8.7%),薬物犯罪は実数において約2倍に増えているものの,男子の増加が著しく女子比は低下している(1980年の女子比14.3%)。(3) 女子犯罪に占める罪名別構成比 (IV-46図) 女子の正式起訴犯罪検挙人員を罪名別構成比で見ると,窃盗が最も高く61.0%で,傷害11.7%,詐欺6.5%,薬物犯罪5.2%がこれに続き,この4罪名で全体の84号4%を占める。男子も窃盗がトップで,45.6%と約半数を占め,傷害17.3%,薬物犯罪7.9%,詐欺4.3%と上位4罪名は女子と変わらないが,この4罪名が全体に占める割合は75.3%である。経年変化で見ると,男女とも,窃盗の割合が低下し,傷害及び薬物犯罪の割合が上昇している。 IV-45図 罪名別検挙人員及び女子比 IV-46図 女子検挙人員の罪名別構成比 (4) 女子少年の割合女子検挙人員のうち少年と成人の比率を見ると,正式起訴犯罪全体では少年が約4割である。窃盗,傷害もそれぞれ約5割,約4割が少年であり,薬物犯罪は約3割が少年である。なお,強盗は,少年が約7割を占める。 |