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 平成 4年版 犯罪白書 第2編/第4章/第2節/3 

3 保護観察の実施結果

(1) 保護観察終了時の状況
 平成3年に保護観察を終了した人員(交通短期保護観察少年を除く。)の終了状況を保護観察の種類別に見ると,II-58表のとおりであり,2年とほぼ同様の状況にある。
(2) 保護観察中の再犯等
 平成3年に保護観察を終了した者のうち,交通短期保護観察少年を除いた者について,保護観察期間中に,再度の犯罪・非行により刑事処分(起訴猶予を含む。)又は保護処分を受けた者の比率(以下「再犯率」という。)を保護観察受理時の罪名・非行名別に見ると,II-59表のとおりである。
 保護観察対象者の種類別に再犯率を見ると,保護観察付執行猶予者が28.1%で最も高く,次いで,少年院仮退院者24.9%,保護観察処分少年16.4%,仮出獄者0.8%となっている。

II-58表 保護観察の終了状況

II-59表 受理時罪名・非行名別保護観察終了者の保護観察期間中における再犯率

II-60表 仮出獄者と満期釈放者の再入所状況

 II-60表は,仮出獄者の保護観察期間中及び同期間経過後における刑務所への再入所状況を,満期釈放者のそれと対比してみたものである。昭和60年から平成元年までの各年間に仮出獄した者のうち,出所後3年目までに23.1%ないし28.3%の者が再入所している。これを満期釈放者の出所後3年目までに再入所した者の割合(42.1%ないし50.6%)と比較すると,いずれの年においても,満期釈放者のそれよりもかなり低くなっている。