第6節 高齢化に関する諸外国との比較 これまで本章においては,高齢化社会の進行に伴う受刑者の高齢化の現状について,その実態及び高齢受刑者の意識等を紹介してきたところであるが,本節では,主として我が国と諸外国の受刑者の年齢構成の比較を行うことにより,我が国の刑務所人口が,諸外国のそれに比して高齢化しているか否かの検証を試みることとする。 比較に用いた各国の統計は,それぞれの国情に基づいて作成されており,作成の年次,年齢層の区切り等必ずしも我が国のそれらに合致するものではないが,入手し得た公的資料の範囲内で,可能な限り同程度のものを掲載し,比較する。
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