I-59表は，最近5年間における女子の特別法犯(道交違反等交通関係法令違反を除く。)の罪名別送致人員の推移を示したものである。平成2年の送致人員総数は，前年に比べて1,577人(9.4%)増加している。2年における罪名別送致人員の構成比を見ると，毒物及び劇物取締法違反が最も多く，次いで，覚せい剤取締法違反，公職選挙法違反，風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律違反の順となっている。昭和61年以降の送致人員の動向を見ると，覚せい剤取締法違反は漸減傾向が見られるのに対して，毒物及び劇物取締法違反は増加傾向にある点が注目される。また，平成2年12公職選挙法違反が前年より増加しているのは，同年2月12国政選挙が施行されたことなどによるものと思われる。

I-59表　女子特別法犯の罪名別送致人員(昭和61〜平成2年)