I-33表は,最近3年間に検察庁が受理した公務員犯罪(道交違反を除く。)のうち,法令により公務に従事する者とみなされる公務員(以下「みなす公務員」という。)によるものを除いた犯罪を,罪名別に示したものである。平成2年の受理人員総数を罪名別に見ると,業過が圧倒的に多く,総数の87.5%となっている。次いで多いのは職権濫用(3.1%)であるが,そのほとんどは告訴・告発によるものであって,事実自体が犯罪とならないもの又は犯罪の嫌疑がないものである。
I-33表 公務員犯罪の罪名別検察庁新規受理人員(昭和63年〜平成2年)
I-34表は,最近3年間における公務員犯罪(道交違反を除く。)のうち,みなす公務員によるものを除いた犯罪の検察庁における終局処理状況を示したものである。平成2年の起訴率を罪名別に見ると,収賄が最も高く,以下,特別法犯,詐欺,横領の順となっている。
I-34表 公務員犯罪の罪名別検察庁終局処理人員(昭和63年〜平成2年)