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8 学校と非行 III-11表 少年刑法犯の中学生・高校生別検挙人員及びその在学生に対する比率(昭和59年〜63年) 文部省の統計によれば,近年,我が国における義務教育就学率は,ほぼ100%に達している。また,義務教育修了者の定時制を含む高等学校進学率は,昭和63年においては94.1%に達しており,さらに,高等学校卒業者の短期大学を含む大学進学率は,36.7%となっている。このような進学率の上昇は,少年人口中に占める学生・生徒の割合の増加をもたらすとともに,少年非行に占める学生・生徒の非行の動向にも大きな影響を及ぼしている。III-11表は,最近5年間における交通関係業過を除く少年刑法犯について,中学生・高校生別検挙人員と,その在学生総数に対する比率を見たものである。昭和63年について見ると,中学生の検挙人員は9万9,407人で,前年より若干減少(84人)し,高校生は7万638人で逆に4,631人(7.0%)増加している。検挙人員の在学生数1,000人当たりの比率は,中学生では16.9,高校生では13.1となっている。 III-12表は,最近5年間における校内暴力事件の検挙状況を見たものである。昭和63年について見ると,検挙件数は943件で,前年よりも更に減少するとともに,検挙人員の総数も2,581人と,前年より271人(9.5%)減少し,校内暴力事件は,次第に沈静化の傾向を示している。 III-12表 校内暴力事件の検挙状況(昭和59年〜63年) |