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 昭和63年版 犯罪白書 第4編/第4章/第2節 

第2節 特別調査から見た各種の多数回受刑者

 前節では,多数回受刑者全体について概観したが,その特徴としては,罪名では,窃盗と詐欺,覚せい剤事犯が多いが,社会的に危険な犯罪である凶悪犯や粗暴犯に該当する罪名も少なからず含まれていること,また,暴力団関係者の比率はそれほど高くないが,その組織内での地位は高く,幹部級の者が多いことなどを挙げることができる。そこで,以下においては,多数回受刑者を窃盗及び詐欺,覚せい剤事犯,凶悪犯及び粗暴犯,暴力団関係者,その他の受刑者に分けて更に詳しい分析,考察を行うこととする。