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 昭和63年版 犯罪白書 第1編/第2章/第9節/2 

2 女子特別法犯

 I-60表は,最近5年間における女子特別法犯の送致人員の推移を罪名別に示したものである。昭和62年の送致人員総数は,2万2,424人で,前年に比べて2,020人の増加となっている。62年の送致人員の罪名別構成比を見ると,毒物及び劇物取締法違反が27.2%で最も多く,次いで,公職選挙法違反(23.3%),覚せい剤取締法違反(15.9%),風俗営業等の規制及び業務の適正化に関する法律違反(9.6%)などの順となっている。送致人員の動向を見ると,62年においては,毒物及び劇物取締法違反,覚せい剤取締法違反及び大麻取締法違反など薬物犯罪の増加が注目される。また,62年において公職選挙法違反が増加しているのは,同年中に統一地方選挙が施行されたことによるものである。

I-60表 女子特別法犯の罪名別送致人員