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 昭和62年版 犯罪白書 第3編/第1章/第2節/2 

2 薬物濫用少年

 III-7表は,最近3年間における覚せい剤事犯少年の学職別検挙人員を見たものである。昭和61年における検挙人員の総数は1,708人で,前年より354人(17.2%)減少している。学職別では,無職少年が65.5%,有職少年が28.5%,学生・生徒が6.1%となっている。男女別に見ると,総数では男子が57.3%と多いが,中学生,高校生においては女子が男子を上回っており,特に中学生では男子の10倍以上となっているのが注目される。

III-3図 窃盗事犯少年の手口別構成比(昭和61年)

III-7表 覚せい剤事犯少年の学職別検挙人員(昭和59年〜61年)

III-8表 シンナー等濫用少年の学職別検挙人員(昭和57年〜61年)

 III-8表は,最近5年間におけるシンナー等濫用少年の学職別検挙人員を見たものである。昭和61年における検挙人員の総数は3万8,542人で,前年より5,171人(11.8%)減少している。学職別に見ると,無職少年が38.5%で最も多く,次いで,学生・生徒の32.1%,有職少年の29.4%となっている。