近年における交通機関・情報伝達手段等の飛躍的発達により，諸外国との交流はあらゆる面において一層活発なものになってきている。このような国際化の傾向は，犯罪者の国外逃亡事例を増大させているが，刑事司法手続にも影響を及ぼしており，逃亡犯罪人の身柄確保及びその引渡し，国外に存在する証拠の収集や情報の提供などの面において，国際協力事例が相当数発生している。