1 窃盗事犯少年 昭和60年における窃盗事犯少年の検挙人員は19万1,238人で,交通関係業過を除く少年刑法犯検挙人員の76.5%と圧倒的多数を占めている。 III-4図は,昭和60年の窃盗事犯少年の手口別構成比を示したものである。60年においては,万引きが35.9%で最も多く,次いで,オートバイ盗20.8%,自転車盗15.8%,車上ねらい3.2%,空巣ねらい3.0%,自動車盗2.5%などの順となっており,万引き及び車両関係の窃盗が目立つ。また,法務省の特別調査により,窃盗事犯少年の犯行動機を見ると,60年においては,「利欲」が65.6%,「遊び」が27.1%であり,「困窮・生活苦」はわずか0.8%にすぎない。最近における窃盗事犯少年の3割近くの者が,遊びを動機としていることが注目される。
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