(1)　死刑，懲役及び禁錮
　II-12表は，昭和59年中の第一審裁判所における死刑，懲役及び禁錮の科刑状況を，罪名別に見たものである。死刑言渡人員は6人，無期懲役言渡人員は38人であり，有期の懲役・禁錮の科刑状況を刑期別に見ると，刑期1年未満の者が全体の42.6%を占め，刑期が3年を超える者は3.6%にとどまる。刑期が10年を超える者は，総数で150人であり，罪名別に見ると殺人96人，強盗致死傷30人，放火8人，覚せい剤取締法違反4人などとなっている。
(2)　罰　　金

II-12表　罪名別死刑・懲役・禁錮の第一審科刑状況

　II-13表は，昭和59年中の第一審の裁判(略式命令を含む。)における罰金の科刑状況を罪名別に見たものである。5万円未満の罰金に処された者が，総数の90.3%を占め，そのうち80.4%が道交違反によるものである。10万円以上の罰金に処された者は，総数では2.8%であるが，業過では16.5%と高率になっている。

II-13表　罪名別罰金の第一審科刑状況