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 昭和59年版 犯罪白書 第2編/第2章/第3節/3 

3 再犯罪名

 II-27表は,上記の各年次の初犯者中3年内再犯者について,その再犯罪名を見たものである。実刑者,執行猶予者を通じて,再犯に陥る場合,各年次で相当の差異はあるものの,窃盗を犯す者の占める比率が圧倒的に高く,実刑者では,54.5%ないし80.6%,執行猶予者では57.4%ないし70.0%を占めている。年次推移の上では,実刑者の窃盗再犯率が,昭和51年80.6%,52年71.4%,53年73.7%,執行猶予者の窃盗再犯率が,52年69.8%,53年70.0%となっていて,34年来のいずれの時期よりも高いことが注目される。

II-27表 窃盗初犯者中再犯者の再犯罪名(昭和34年〜55年)