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 昭和58年版 犯罪白書 第4編/第1章/第2節/1 

1 窃盗の増加

 増加を続ける少年非行の中で,昭和57年における窃盗の検挙人員(触法少年を除く。以下本節において同じ。)は14万3,576人(前年に比べ3.0%増)に達し,交通関係業過を除く刑法犯検挙人員の74.8%と圧倒的多数を占めている。
 IV-8表は,昭和48年及び最近3年間における窃盗事犯少年の手口別構成比を見たものである。57年においては,万引きが36.4%で最も多く,次いで,オートバイ盗が21.7%であり,オートバイ盗の占める比率は毎年上昇している。
 IV-9表は,最近5年間における窃盗事犯少年の犯行動機別構成比を見たものである。5年間の推移を見ると,その特徴は変わらないが,昭和57年においては,「利欲」が64.8%,「遊び」が27.3%,「困窮・生活苦」が0.9%となっている。

IV-8表 窃盗事犯少年の手口別構成比(昭和48年,55年〜57年)

IV-9表 非行少年の窃盗事犯犯行動機別構成比(昭和53年〜57年)