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 昭和58年版 犯罪白書 第4編/第1章/第1節/5 

5 虞犯少年

 警察では,少年の喫煙,飲酒,けんか,その他自己又は他人の徳性を害する不良行為を補導の対象としており,その数は,毎年100万人前後を数えている。これらのうち,虞犯と認められる少年は,家庭裁判所に送致又は児童相談所に通告される。IV-7表は,最近10年間に送致又は通告された虞犯少年の年次別人員を示したものである。虞犯少年は,昭和48年以降おおむね5,000人台で推移し,57年には5,092人となっている。また,虞犯の内容について,全国の家庭裁判所が処理した56年の終局人員3,018人について見ると,家出が1,434人(47.5%)で最も多く,以下,不純異性交遊424人(14.0%),交友不良414人(13.7%),怠学115人(3.8%),不健全娯楽68人(2.3%),夜遊び27人(0.9%)などとなっている。

IV-7表 虞犯少年の送致及び通告人員(昭和48年〜57年)