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 昭和58年版 犯罪白書 第2編/第1章/第5節/2 

2 犯人像の特質

 昭和57年中に検挙された通り魔事件の犯人56人についてその特質を見る。
 性別は,男子53人,女子3人である。
 次に,犯行時の年齢層を見ると,II-25表のとおりである。31歳以上35歳以下が13人(23.2%)と最も多く,次いで,26歳以上30歳以下が12人(21.4%),36歳以上40歳以下が11人(19.6%)の順となっており,以上の26歳以上40歳以下で全体の64.3%を占めている。
 犯人の学職別内訳を見ると,II-26表のとおりであり,無職が24人と42.9%を占め,以下,工員・土工の12人(21.4%),学生・生徒5人(8.9%)の順となっている。なお,この学生・生徒5人の内訳は,小学生2人,中学生2人,高校生1人であることが注目される。

II-25表 通り魔事件の犯人の年齢層別人員(昭和57年)

II-26表 通り魔事件の犯人の学職別人員(昭和57年)

 犯人の精神病院等への入院歴の有無を見ると,56人中の21人(37.5%)が入院歴を有する者であった。