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 昭和57年版 犯罪白書 第3編/第2章/第4節/1 

1 少年新受刑者の動向

 昭和56年中に新たに入所した少年受刑者(裁判時20歳未満の者をいい,入所時に20歳を超えている者を含む。以下本節において同じ。)は135人(前年は141人)で,うち,入所時20歳未満の者は114人(前年は116人)である。56年末現在収容中の少年受刑者は87人で,前年に比べ8人増加している。
 少年新受刑者の罪名別人員は,III-56表のとおりであるが,昭和56年は,前年に比較すると,強盗,傷害,麻薬取締法違反,覚せい剤取締法違反,道路交通法違反などが増加している。

III-56表 少年新受刑者の罪名別人員(昭和54年〜56年)

 III-57表は,少年新受刑者の刑名・刑期別人員を見たものである。昭和56年は,懲役については,無期が1人いるものの,2年以下が60.7%で,禁錮については,2年を超えるものはない。

III-57表 少年新受刑者の刑名・刑期別人員(昭和54年〜56年)

 少年新受刑者中,初人者の保護処分歴については,III-58表のとおりで,少年院送致及び保護観察処分に付せられた者が増加しているのが注目される。