前の項目   次の項目        目次   図表目次   年版選択
 昭和57年版 犯罪白書 第3編/第1章/第2節/3 

3 凶悪・粗暴な非行の増加

 ここでは,非行名が殺人,強盗,強姦,放火のいずれかである少年を少年凶悪犯と呼び,傷害,暴行,脅迫,恐喝のいずれかである少年を少年粗暴犯と呼ぶこととする。
 III-17表は,最近5年間における少年凶悪犯及び粗暴犯の検挙人員及び少年比を見たものである。少年凶悪犯について見ると,検挙人員及び少年比は次第に増加しており,罪名別では,強姦,放火及び強盗にその傾向が認められる。少年粗暴犯について見ると,昭和54年まで減少傾向にあった検挙人員は,55年から急激に増加に転じており,また,少年比は5年間一貫して上昇している。罪名別では,傷害,暴行及び恐喝にその傾向が認められる。