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 昭和56年版 犯罪白書 第3編/第1章/第2節/2 

2 交通犯罪

 昭和52年以降54年までの3年間の業過(その大部分は自動車交通によるものである。)及び道交違反による第一審有罪人員を見ると,III-17表のとおりである。業過による有罪人員は,54年には前年より7,047人増の29万7,998人となっている。懲役・禁錮の人員は,前年より100人減の9,305人で,その執行猶予率は80.3%と前年より3.9%も上回っている。罰金の金額は,10万円以上が15.7%(前年は16.3%)で,5万円未満は56.3%と前年より0.4%上昇している。

III-17表 業過及び道交違反の第一審有罪人員

 道交違反による有罪人員は,昭和52年まで増加を続けていたが,53年に減少に転じ,54年には前年より33万7,435人(16.8%)減の167万2,900人となっている。そのうち懲役・禁錮の人員は,前年より37人減の8,664人で,その執行猶予率は,前年より0.5%減少して75.1%である。罰金の金額は,5万円未満が97.9%を占め,ここ数年間全く変化がない。