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 昭和56年版 犯罪白書 第1編/第2章/第2節/2 

2 内ゲバ事犯

 過激派集団各派間の党派闘争に起因する暴力事犯(内ゲバ事犯)の認知件数及び死傷者数等の最近10年間の推移を見ると,I-29表のとおりである。内ゲバ事犯の認知件数は,昭和49年の286件をピークとして減少傾向にあり,55年は15件で過去10年間の最低となった。しかし,死傷者40人,うち,死者8人という数は,前年と同じであった。特に,10月30日には,東京都大田区の路上を通行中の活動家5人を白昼,対立党派の10数人が鉄パイプ,ハンマー等で襲撃し,全員を殺害するという衝撃的な大量殺人事件が発生した。

I-29表 内ゲバ事犯認知・検挙状況(昭和46年〜55年)