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4 少年の交通犯罪 III-9表は,少年について,交通関係の業過の検挙人員及び道交違反の送致人員を示したものである。昭和54年において,交通関係の業過により検挙された少年は,4万8,453人で,少年刑法犯検挙人員中25.2%を占め,前年と比較して2,077人の増加を示している。また,少年特別法犯の送致人員中,道交違反により送致された少年は,28万2,541人で,全送致人員の89.6%を占めている。しかしながら,少年の道交違反は,反則(告知)事件で処理されるものが大部分を占めており,54年における取締件数は,125万9,814件の多きを数えている。少年の道路交通法違反を態様別に見ると,最高速度違反(構成比23.7%),無免許(同7.2%)など危険性の高い行為の占める割合が大きい。少年犯罪のうち交通犯罪の占める割合は大きく,その防止が重要な課題となっている。
III-9表 少年の交通犯罪検挙・送致人員 |