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 昭和54年版 犯罪白書 第3編/第2章/第4節/1 

1 新収容者の動向

 昭和53年中に入所した少年受刑者(裁判時20歳未満の者をいい,入所時に20歳を超えている者を含む。以下,本節において同じ。)は110人で,うち入所時20歳未満のものは90人である。53年末現在在監中の少年受刑者は104人であり,新収容及び年末現在の各少年受刑者の数は,44年以降減少を続けている。

III-66表 少年新受刑者の刑名・刑期別人員(昭和51年〜53年)

 新収容の少年受刑者の罪名別人員は,III-65表のとおりであるが,一般保護事件における非行名と比較して,殺人,強盗,強姦などの凶悪な犯罪が多いが,昭和53年は,前年に比較すると,殺人と強姦が減少し,強盗が増加している。
 刑名・刑期別人員については,III-66表のとおりで,昭和53年は,懲役については約半数が2年以下であり,禁錮については2年を超えるものはない。
 処分歴については,刑務所入所歴のある者は皆無で全員初入者であるが,保護処分については,III-67表に示すとおりで,近年は4割程度の少年が保護処分歴を有している。

III-67表 少年新受刑者中初入者の保護処分歴人員(昭和51年〜53年)