前の項目   次の項目        目次   図表目次   年版選択
 昭和54年版 犯罪白書 第3編/第1章/第1節/4 

4 少年の交通犯罪

 III-8表は,少年について,交通関係の業過の検挙人員及び道交違反の送致人員を示したものである。昭和53年に交通関係の業過により警察に検挙された少年は,4万6,376人で,少年刑法犯の25.3%を占め,前年と比較して3,003人の増加を示している。また,道交違反により,警察から検察庁及び家庭裁判所へ送致された少年の総数は28万4,309人で,前年より1万4,227人の増加となっている。少年の道交違反は,反則(告知)事件で処理されるものがその大部分を占めており,昭和53年における警察の取締件数は,120万316件の多きを数えている。

III-8表 少年の交通犯罪検挙・送致人員(昭和45年,50年〜53年)

 次に,少年の道路交通法違反を態様別に見ると,最高速度違反(構成比28.0%),無免許(同7.5%)など危険性の高い行為の占める割合が大きいとされている。少年の交通犯罪の防止は,依然として現下の重要な課題と言えよう。