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 昭和54年版 犯罪白書 第2編/第2章/第2節/4 

4 初人受刑者の執行猶予歴及び保護処分歴

 新受刑者中初入受刑者の執行猶予歴及び保護処分歴を昭和51年以降の3年間について見たのが,II-36表である。執行猶予歴のある者の比率は,46年までは減少の傾向を見せていたが,同年の28.9%を底に,47年からは増加の傾向に転じ,毎年その比率は上昇し,53年では初人受刑者全体の48.7%とほぼ半数近くを占めるに至っている。これに対し,保護処分歴のある者の比率は,42年以降減少傾向にあり,53年では初人受刑者全体の13.6%となり,51年に比べ2.3%の減少となっている。中でも,少年院送致歴のある者の比率は,前年に引き続き10%を割り,9.0%となっている。

II-34表 新受刑者中再入者の再犯期間累積率(昭和30年〜53年)

II-35表 新受刑者中初大者と再入者の罪名別比較(昭和53年)

II-36表 初入受刑者の執行猶予歴・保護処分歴別人員構成比