II-1図　新受刑者人員の推移(昭和20年〜53年)

II-29表　新受刑者の国籍別人員(昭和40年，45年，51年〜53年)

II-30表　新受刑者の刑名・刑期別構成比(昭和40年，45年，51年〜53年)

　昭和20年以降の新受刑者人員の推移は，II-1図に示すとおりであり，53年の新受刑者の性別，年齢層別の比率を示すのが，II-28表である。男子の2万8,386人に対し，女子は707人(総数に対し2.4%)で，その比率は低いが，50年以降は実数・比率共，微増の傾向にある。
　 新受刑者の年齢層別構成比では，戦後から昭和51年までは，一貫して20歳代が最も高率であったが，52年以降は，それが30歳代に代わっており，53年では，30歳代が全体の39.2%と約4割を占めるに至っている。
　新受刑者の国籍別人員を見たのがII-29表である。外国籍を有する受刑者は，前年に比べて61人増加している。
　II-30表は，新受刑者の刑名・刑期別人員及び構成比を見たものである。昭和53年では，懲役が2万8,405人(97.6%)，禁錮676人(2.3%)，拘留12人となっている。禁錮は，46年の2,982人(新受刑者全体の11.0%)を頂点に減少傾向にあり，最近は懲役の占める比率が次第に高くなっている。刑期別の構成比では，53年では，前年に比べ，懲役の6月を超え3年以下の構成比が若干増加し，禁錮では3月以下及び1年を超え3年以下の構成比がやや増加している。

II-31表　新受刑者の有職・無職別人員(昭和40年，45年，49年〜53年)

　II-31表は，新受刑者について，入所前の職業の有無を見たものである。これによると，最近，有職者の比率が低下し，逆に無職者の比率が高くなっている。