前の項目   次の項目        目次   図表目次   年版選択
 昭和53年版 犯罪白書 第1編/第2章/第2節/3 

3 爆発物・火炎びん使用事犯

 昭和46年以降における爆発物使用事犯の発生件数等の推移を見ると,I‐36表のとおりである。52年の発生件数は8件で,前年に比べて6件の増加となっているが,これによる死亡者はなく,また,負傷者数も前年を下回っている。
 次に,火炎びん使用事犯の検察庁受理人員等の推移を昭和46年以降について見ると,I-37表のとおりである。52年の受理人員は,前年より129人増加して168人となっている。47年に,「火炎びんの使用等の処罰に関する法律」が制定され,一時はこの種事犯の著しい減少を見たが,新東京国際空港反対闘争の激化などにより,最近再び増加の兆しを見せており,52年には,その使用本数において同法制定以前の状況にもどっている。

I-36表 爆発物使用事犯発生件数等の推移(昭和46年〜52年)

1-37表 火炎びん使用事犯検察庁受理人員及び火炎びんの使用・押収状況(昭和46年〜52年)