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1 収容状況 昭和51年中に入所した少年新受刑者(裁判時20歳未満の者をいい,入所時に20歳を超えている者を含む。以下,本節において同じ。)は,158人で,そのうち20歳未満のものは,124人である。また,51年末現在の少年受刑者は167人で,前記各数は,44年以降いずれも減少を続けている。
III-54表 20歳未満新受刑者の罪名別人員(昭和49年〜51年) 少年新受刑者中20歳未満のものについて見ると,その罪名別人員はIII-54表のとおりで,前年第1位であった業務上(重)過失致死傷を抜いて,強姦が第1位となり,絶対数も前年より増加して総数の四分の一強を占めるに至ったこと,また,殺人が前年の3倍に増加していることが注目される。刑名及び刑期別人員は,III-55表のとおりで,少年に対する特別の刑である不定期刑の長期は,懲役では1年を超え10年以下の範囲に分布が散らばり,前年よりやや刑期の長い者が多くなっているのに対して,禁錮では6月を超え,1年以下にその9割強が集中している。III-55表 20歳未満新受刑者の刑名・刑期別人員(昭和49年〜51年) 次に,少年受刑者全員の158人について見ると,刑務所入所歴では,初入者は99.4%で,成人受刑者に比べると初入者の率が圧倒的に高い。また,保護処分歴のある者は,III-56表のとおりで,過去数年間,保護処分歴のある者の比率は下降する傾向にあったが,昭和51年は前年に比べて約7%増加している。III-56表 少年新受刑者中初入者の保護処分歴人員(昭和49年〜51年) |