前の項目   次の項目        目次   図表目次   年版選択
 昭和52年版 犯罪白書 第2編/第2章/第1節/3 

3 新受刑者の教育程度・有職者の割合・精神状態等

 新受刑者の犯行時学歴別構成比は,年々,中学卒業以上の者の占める割合が増加してきたが,昭和51年では,前年と同じく86.9%となっている。

II-34表 新受刑者の知能指数段階別人員と比率(昭和51年)

 昭和51年における新受刑者の入所前(犯行時)の職業を見ると,有職者は,新受刑者総数の57.8%に当たり,前年の割合を1.5%下回っている。新受刑者の有職者率は,39年以降では50年に初めて60%を割った(59.3%)が,51年では,更に低下している。

II-35表 初入受刑者の執行猶予歴別人員と比率(昭和49年〜51年)

II-36表 初入受刑者の保護処分歴別人員と比率(昭和49年〜51年)

 次に,昭和51年における新受刑者の入所時調査による知能指数段階別構成比は,II-34表のとおりである。通常,知能が劣るとされている知能指数79以下の者は,男子では35.5%,女子では54.5%を占めている。また,精神診断の結果を見ると,精神薄弱,精神病質などの精神障害者は,男子では6.3%,女子では8.1%となっている。