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 昭和51年版 犯罪白書 第3編/第4章/第3節/4 

4 未成年者の売春

 未成年者の売春婦について見ると,本件調査は保護処分に付された少年事件を除外しているので,未成年の勧誘売春婦については,その実態を明らかにすることができないが,周旋等関係売春婦については,未成年者が186人含まれており,そのうち,学生・生徒が24.7%,各種学校生徒が2.2%を占めている。これは,いわゆる高校生売春の存在を示すものであり,憂慮すべき事態であると言わなければならない。
 この未成年売春婦186人について,売春をする主たる理由を見ると,その31.7%までが「他からの強要」を挙げている。未成年売春婦の3割までが他から強要されて売春をしているという事実にも注目を要する。