2 刑種・刑期 新受刑者の刑種及び刑期を見ると,刑種では,禁錮新受刑者が昭和46年まで急増し,最近減少傾向にあるものの,なお高水準にあること,刑期では,懲役と禁錮を通じて短期に集中する傾向のあることを指摘することができる。 まず,刑種については,禁錮新受刑者が昭和33年を起点として年々急激に増加し,46年は2,982人とそのピークに達し,その後減少に転じたものの,その実人員は依然として高い水準にある。 次に,刑期の点であるが,懲役新受刑者については,刑期6月以下の短期受刑者の比率が著しく上昇し,昭和49年では18.4%を占め,戦前における10年代の水準に近づいている。刑期1年以下までで見ると,過半数を超えている。また,禁錮新受刑者では,約9割までが刑期1年以下の者によって占められている。
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