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 昭和45年版 犯罪白書 第三編/第一章/六/1 

1 収容状況

 昭和四四年一二月末日現在の少年受刑者数は,III-91表のとおり,一,二三四人(うち女子三人)で,前年に比べ,三七二人減少している。最近では,昭和四一年以降やや増加を示していたが,昭和四四年は減少している。

III-91表 少年受刑者の年末人員(昭和40〜44年)

 次に,昭和四四年の新受刑者についてみると,二〇歳未満の新受刑者総数は四八三人で,前年に引き続き大幅に減少している。
 III-92表により,その罪名別人員をみると,例年のとおり,窃盗が二六・五%で最も多く,強姦一九・七%,業務上過失致死傷一四・三%,強盗一三・七%,傷害・暴行一一・二%がこれに次いでいるが,業務上過失致死傷の占める割合の増加が著しい。ちなみに,昭和四四年一二月末日現在の少年受刑者の罪名別人員を,成人のそれと対比すると,III-93表のとおりである。これによると,少年受刑者においては,成人に比べ,強姦・わいせつ,強盗,殺人の占める割合が高い反面,窃盗,詐欺の占める割合が低くなっている。

III-92表 20歳未満新受刑者の罪名別人員(昭和42〜44年)

III-93表 成人および少年受刑者の罪名別人員(昭和44年12月31日現在)

 二〇歳未満の新受刑者の刑名,刑期については,昭和四四年は,III-94表のとおり,懲役刑では,一年をこえ二年以下が最も多く三〇・四%を占め,ついで,二年をこえ三年以下二二・四%,三年をこえ五年以下一九・九%の順となっている。禁錮刑では,六月をこえ一年以下が六〇・〇%で圧倒的に多く,一年をこえ二年以下が三四・五%となっている。

III-94表 20歳未満新受刑者の刑名・刑期別人員(昭和42〜44年)

 次に,少年新受刑者の入所歴についてみると,III-95表のとおり,昭和四四年では,九九・一%が初入者(成人受刑者の初人者の割合は四六・三%)で,再入者はわずか五人(〇・九%)にすぎない。しかし,III-96表のとおり,初入者の四九・九%は,保護処分歴をもっており,少年院経験者が四一・六%となっている。

III-95表 少年新受刑者の入所度数別人員(昭和44年)

III-96表 少年新受刑者中初入者の保護処分歴別人員(昭和42〜44年)