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 昭和35年版 犯罪白書 第四編/第三章/四/2 

2 更生保護婦人会

 更生保護婦人会は,対象者に対する補導援護への協力のための金品を募集し,保護思想の普及と宣伝をはかり,更生保護会や矯正施設に収容されている者を訪問し激励などをし,婦人としての立場,母としての立場から,更生保護に協力しようとする篤志な婦人の集まりである。
 全国の更生保護婦人会のうち,もっともふるい歴史をもつ団体は,昭和一四年に設立された京都少年保護婦人会で,当時の司法保護委員の活動に婦人の立場から真摯な協力をつづけた。
 昭和三三年一二月三一日現在で,全国の更生保護婦人会の総数は四四七団体に達し,会員の総数は,三〇四,七〇〇人をかぞえるにいたり,未結成(消滅を含む)はわずか七県にすぎない。婦人会連合会のある県は一三をかぞえる。
 さらに,昭和三四年に入ってからも,前年にひきつづき,各県に続々と結成されており,また,現在その結成準備中のも相当にみられるのであって,将来,その規模はますます増大することであろう。