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 昭和35年版 犯罪白書 第四編/第二章/四/4 

4 出所後の状況

 少年刑務所をでた者の成り行きを,さしあたり,D級に措定されていた少年受刑者についてみてみると,昭和二五年中の出所者二,八四九人のうち,昭和三一年六月三〇日までに再入したのは一,六二四人,再入率は五七・四パーセントで,昭和二八年中の出所者八〇四人のうち,昭和三四年六月三〇日までに再入したのは四七五人で,再入率五九・一パーセントである。また,昭和二六年中の出所者一,八七七人のうち,昭和三一年六月三〇日までに再入したのは一,〇七六人で,再入率五七・三パーセント,昭和二九年中の出所者六五八人のうち,昭和三四年六月三〇日までに再入したのは三六二人で,再入率は五五・二パーセントとなる。少年刑務所を出所後五,六年内に,ややその半数をこえる者が,ふたたび罪を犯して,刑務所に入ったという結果になっているのである。