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3 注目すべきロー・ティーンの増加傾向 さて,もっとも犯罪増加率が大きいのは,少年の各年齢層のどれであるかを,検討しよう。IV-3表は,少年の各年齢層に,青年層を加えて,最近五ヵ年における刑法犯検挙者数の増加状況を比較したものである。これによれば,五ヵ年間に最高の増加率をみせたのは,中間少年層(三二パーセント増)で,年長少年層(二四パーセント増)と年少少年層(二三パーセント増)がこれにつづいている。いずれも,青年層の増加傾向くらべると,かなり大きな増加傾向をみせている。とくに,ロー・ティーンの昭和三一年以降の増加傾向は注目すべきである。
IV-3表 年齢段階別青少年刑法犯人員と対人口比率等(昭和29〜33年) |