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 昭和43年版 犯罪白書 第一編/第一章/四/2 

2 西ドイツ

 西ドイツ(ドイツ連邦共和国―西ベルリンを含む。)における一九六〇年から一九六六年までの主要刑法犯の発生件数の推移は,I-32表のとおりである。西ドイツにおいても,強盗,殺人,窃盗等の犯罪は,逐年増加を示しており,一九六六年には,一九六〇年に比べて,強盗と殺人とは一・五倍強,窃盗と放火とは一・三倍強となっているが,一方,堕胎と傷害致死とは,半数以下に減少し,横領も,相当数の減少を見せている。一九六六年を前年に比べても,同様の傾向が見られ,強盗が約一八%,放火約一七%,殺人約一四%,窃盗約一〇%とそれぞれ増加を示し,逆に,堕胎は約一八%,傷害致死は約一四%の減少をみせている。

I-32表 主要刑法犯重罪・軽罪の発生件数 西ドイツ(1960〜1966年)