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令和5年版 犯罪白書 第7編/第5章/第2節/2

2 日常の生活状況
(1)食事の頻度

7-5-2-2図は、平日(学校や仕事に行く日。以下この章において同じ。)の食事の頻度について見たものである。少年院在院者では、「ほぼ毎日2食食べる」(41.9%)の構成比が最も高く、次いで、「ほぼ毎日3食食べる」(32.8%)、「1日3食より多い」(13.3%)の順に高かったのに対し、保護観察処分少年では、「ほぼ毎日3食食べる」(53.5%)の構成比が最も高く、次いで、「ほぼ毎日2食食べる」(35.2%)、「ほぼ毎日1食食べる」(7.0%)の順に高かった。

7-5-2-2図 少年に対する調査 食事の頻度
7-5-2-2図 少年に対する調査 食事の頻度
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東京都が実施した調査によれば、平日の食事の頻度を尋ねた項目(「ほぼ毎日3食食べる」、「ほぼ毎日2食食べる」及び「ほぼ毎日1食食べる」から選択)の16・17歳の結果では、「ほぼ毎日3食食べる」の構成比が86.1%であり、少年院在院者、保護観察処分少年共に、一般の少年よりも構成比が低かった。一方、同結果では、「ほぼ毎日2食食べる」の構成比が12.5%、「ほぼ毎日1食食べる」の構成比が0.7%であり、いずれも少年院在院者、保護観察処分少年共に、一般の少年よりも構成比が高かった(東京都「子供の生活実態調査」(平成28年度)による。)。回答の選択肢が異なることには留意を要するが、一般の少年と比較すると、少年院在院者及び保護観察処分少年において、1日3食の規則正しい食生活を送っている者は少ないことがうかがえた。

(2)家族との夕食の頻度

7-5-2-3図は、過去1年間に家族と一緒に夕食を食べた頻度(少年院在院者は、少年院に来る前の1年間における頻度。以下この章において同じ。)について見たものである。少年院在院者では、「週に数回」(30.9%)の構成比が最も高く、次いで、「まったくしていない」(15.4%)、「週に1回程度」(14.9%)の順に高かったのに対し、保護観察処分少年では、「ほぼ毎日」(42.2%)の構成比が最も高く、次いで、「週に数回」(33.7%)、「まったくしていない」(7.0%)の順に高かった。

7-5-2-3図 少年に対する調査 家族との夕食の頻度
7-5-2-3図 少年に対する調査 家族との夕食の頻度
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法務総合研究所が実施した調査研究において、全国の満16歳以上22歳以下の者に対し、家族と一緒に夕食を食べた頻度について尋ねた項目(「ほぼ毎日」、「週1~数回」及び「月1回以下」から選択)の結果では、「ほぼ毎日」の構成比が58.0%であり、少年院在院者、保護観察処分少年共に、一般の少年よりも構成比が低かった。一方、同結果では、「週1~数回」の構成比が30.6%であり、少年院在院者、保護観察処分少年の「週に1回程度」及び「週に数回」を合計した構成比と比較すると、少年院在院者(45.8%)、保護観察処分少年(39.6%)共に、一般の少年よりも構成比が高かった(法務総合研究所研究部報告58参照)。対象者の年齢層や回答の選択肢が異なることには留意を要するが、一般の少年等と比較すると、少年院在院者及び保護観察処分少年において、家族と一緒に夕食をとる機会が少ないことがうかがえた。

(3)日常の過ごし方

7-5-2-4図は、日常の過ごし方について見たものである。少年院在院者では、「ゲームをする」(スマートフォンのゲームも含む。以下この章において同じ。)、「テレビ・インターネットで動画などを見たり音楽を聴く」及び「スマートフォン、携帯電話でメールやLINEをする」は「毎日2時間以上」(それぞれ42.5%、83.5%、70.8%)の構成比が最も高く、「家事」(洗濯、掃除、料理、片づけなど。以下この章において同じ。)は「毎日2時間未満」(「毎日1~2時間」及び「毎日1時間以下」を合計した構成比。以下この項において同じ。)(31.2%)の構成比が最も高く、「兄弟姉妹の世話や家族の介護」は「全然しない」(74.2%)の構成比が最も高かった。保護観察処分少年では、「ゲームをする」及び「家事」は「毎日2時間未満」(それぞれ31.6%、37.0%)の構成比が最も高く、「テレビ・インターネットで動画などを見たり音楽を聴く」及び「スマートフォン、携帯電話でメールやLINEをする」は「毎日2時間以上」(それぞれ65.3%、53.7%)の構成比が最も高く、「兄弟姉妹の世話や家族の介護」は「全然しない」(63.9%)の構成比が最も高かった。少年院在院者と保護観察処分少年を比較すると、「ゲームをする」、「テレビ・インターネットで動画などを見たり音楽を聴く」及び「スマートフォン、携帯電話でメールやLINEをする」において、少年院在院者の方が保護観察処分少年よりもこれらの活動に充てている時間が長かった。

7-5-2-4図 少年に対する調査 日常の過ごし方
7-5-2-4図 少年に対する調査 日常の過ごし方
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東京都が実施した調査によれば、ふだんの活動について尋ねた項目の16・17歳の結果では、「ゲーム機で遊ぶ」の「毎日2時間以上」の構成比が15.5%、「テレビ・インターネットを見る」の「毎日2時間以上」の構成比が48.2%であり、少年院在院者、保護観察処分少年共に、一般の少年よりも構成比が高かった。また、同結果では、「兄弟姉妹の世話や祖父母の介護」の「ぜんぜんしない」の構成比が82.6%、「家事」の「ぜんぜんしない」の構成比が33.3%であり、少年院在院者、保護観察処分少年共に、一般の少年よりも構成比が低かった(東京都「子供の生活実態調査」(平成28年度)による。)。質問項目の文言がやや異なることに留意が必要であるが、一般の少年と比較すると、少年院在院者及び保護観察処分少年において、ゲーム、テレビ、インターネット等に充てている時間が長いほか、家事に充てている時間及び家族の世話・介護に充てている時間も長いことがうかがえた。