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令和2年版 犯罪白書 第2編/第5章/第3節/1

1 保護観察対象者の人員等
(1)保護観察開始人員の推移

2-5-3-1図は,仮釈放者(全部実刑者及び一部執行猶予者)及び保護観察付全部・一部執行猶予者の保護観察開始人員の推移(昭和24年以降)並びに全部執行猶予者の保護観察率の推移(32年以降)を見たものである。なお,仮釈放者,保護観察付一部執行猶予者及び保護観察付全部執行猶予者の保護観察開始人員は,事件単位の延べ人員である(特に断らない限り,以下この項において同じ。)。令和元年の保護観察開始人員については,仮釈放者(全部実刑者)及び保護観察付全部執行猶予者は前年より減少した(前年比7.7%減,同9.4%減)が,仮釈放者(一部執行猶予者)及び保護観察付一部執行猶予者は前年より増加した(同20.8%増,同45.7%増)。全部執行猶予者の保護観察率は,平成20年までの低下傾向が,21年に上昇に転じた後,25年以降10.0%が続いていたが,28年以降低下し,令和元年は7.2%と前年より0.6pt低下した(一部執行猶予者の保護観察率についてはCD-ROM資料2-8,覚醒剤取締法違反の保護観察開始人員及び全部執行猶予者の保護観察率の推移については7-4-1-33図をそれぞれ参照)。

なお,令和元年には,婦人補導院からの仮退院を許されて保護観察に付された者はいなかった(CD-ROM資料2-8参照)。

2-5-3-1図 保護観察開始人員・全部執行猶予者の保護観察率の推移
2-5-3-1図 保護観察開始人員・全部執行猶予者の保護観察率の推移
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令和元年末の保護観察対象者の人員は,仮釈放者(全部実刑者)が4,128人(前年末比6.6%減),仮釈放者(一部執行猶予者)が362人(同16.0%増),保護観察付全部執行猶予者が7,969人(同9.0%減),保護観察付一部執行猶予者が2,150人(同87.6%増)であった(保護統計年報による。)。

(2)保護観察対象者の特徴
ア 年齢

2-5-3-2図は,仮釈放者(全部実刑者及び一部執行猶予者)及び保護観察付全部・一部執行猶予者について,令和元年における保護観察開始人員の年齢層別構成比を見たものである。

2-5-3-2図 保護観察開始人員の年齢層別構成比
2-5-3-2図 保護観察開始人員の年齢層別構成比
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イ 罪名

2-5-3-3図は,仮釈放者(全部実刑者及び一部執行猶予者)及び保護観察付全部・一部執行猶予者について,令和元年における保護観察開始人員の罪名別構成比を見たものである。

2-5-3-3図 保護観察開始人員の罪名別構成比
2-5-3-3図 保護観察開始人員の罪名別構成比
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ウ 保護観察期間

2-5-3-4図は,仮釈放者(全部実刑者及び一部執行猶予者)及び保護観察付全部・一部執行猶予者について,令和元年における保護観察開始人員の保護観察期間別構成比を見たものである。

2-5-3-4図 保護観察開始人員の保護観察期間別構成比
2-5-3-4図 保護観察開始人員の保護観察期間別構成比
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エ 居住状況

2-5-3-5図は,仮釈放者(全部実刑者及び一部執行猶予者)及び保護観察付全部・一部執行猶予者について,令和元年における保護観察開始人員の居住状況別構成比を見たものである。

2-5-3-5図 保護観察開始人員の居住状況別構成比
2-5-3-5図 保護観察開始人員の居住状況別構成比
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