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平成29年版 犯罪白書 第4編/第5章/第2節

第2節 ネットワーク利用犯罪

ネットワーク利用犯罪(インターネットを利用した詐欺や児童買春・児童ポルノ禁止法違反等,コンピュータ・ネットワークを不可欠な手段として利用した犯罪)の検挙件数の推移(最近5年間)は,4-5-2-1表のとおりである。ネットワーク利用犯罪の検挙件数は,平成22年から増加し続けていたが,28年は,前年よりわずかに減少した。

罪名別に見ると,詐欺の検挙件数は,増減を繰り返している。平成28年の詐欺は828件(前年比12.9%減)であり,そのうち,インターネット・オークションを利用した詐欺の占める比率は,25.1%(同28.6pt低下)であった。また,性的な犯罪のうち,児童ポルノに係る犯罪の検挙件数は,20年から増加し続けており,28年は19年(192件)の約7.1倍であった(CD-ROM参照)。

なお,平成23年の刑法の一部改正(平成23年法律第74号)により,わいせつ物頒布等の罪の処罰対象が拡充され,電気通信の送信によりわいせつな電磁的記録を頒布等する行為も処罰されるようになった。

4-5-2-1表 ネットワーク利用犯罪 検挙件数の推移
4-5-2-1表 ネットワーク利用犯罪 検挙件数の推移
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