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 平成21年版 犯罪白書 第4編/第2章/第5節/1 

1 少年入所受刑者の収容状況と特徴

 入所受刑者のうち,入所時に20歳未満であった者(入所時には20歳以上であったが,不定期刑の言渡し時には20歳未満であった者を含む。以下「少年入所受刑者」という。)の人員の推移(昭和41年以降)は,4-2-5-1図のとおりである。
 その人員は,昭和41年には1,000人を超えていたが,その後は大幅に減少傾向を示し,63年以降は,100人未満で推移し,平成20年は,63人(前年比21人増)であった。

4-2-5-1図 少年の入所受刑者人員の推移

 平成20年における少年入所受刑者のうち,女子は2人であり,また,入所時年齢(入所時に20歳以上であった者は,不定期刑の言渡し時の年齢による。)別では,16・17歳が5人,18・19歳が58人であった。なお,12年に少年法が改正され,懲役又は禁錮の言渡しを受けた16歳未満の少年は,16歳に達するまでは,少年院において刑を執行することができることとなったが,その後,20年末までの間,これに該当する者はいない。刑期(不定期刑は,刑期の長期による。)別の人員を見ると,「10年を超え15年以下」が2人,「5年を超え10年以下」が24人,「3年を超え5年以下」が18人,3年以下が19人であり,無期刑の者はいなかった。刑の種類別では,懲役が59人,禁錮が4人であった。罪名別に見ると,殺人が14人と最も多く,次いで,傷害12人(傷害5人,傷害致死7人),強盗8人(強盗1人,強盗致死傷6人,強盗強姦・同致死1人),強姦・同致死傷7人,自動車運転過失致死傷・業過5人,窃盗2人,覚せい剤取締法違反2人の順であった(矯正統計年報による。)。