前の項目   次の項目        目次   図表目次   年版選択
 平成21年版 犯罪白書 第4編/第1章/第1節/3 

3 罪名別動向

 平成20年における少年による一般刑法犯の罪名別・男女別の検挙人員及び少年比は,4-1-1-7表のとおりである(CD-ROM資料4-34-44-5参照)。
 罪名別では,窃盗(58.8%)の構成比が最も高く,次いで,横領(遺失物等横領を含む。以下,この項において同じ。)が高い。また,少年比の高い罪名は,住居侵入,恐喝,器物損壊,窃盗及び横領であり,少年の中で女子比の高い罪名は,詐欺及び窃盗であった。

4-1-1-7表 少年による一般刑法犯 検挙人員・少年比(罪名別・男女別)

 殺人及び強盗について,少年の検挙人員の推移(昭和29年以降)を年齢層別に見ると,4-1-1-8図のとおりである。

4-1-1-8図 少年による殺人・強盗 検挙人員の推移(年齢層別)

 殺人では,近年,おおむね,年長少年及び中間少年が20〜30人台,年少少年が10人前後,触法少年が10人未満で推移しており,平成20年は,年長少年が22人(前年比9人減),中間少年が21人(同2人減),年少少年が7人(同1人減),触法少年が5人(同2人増)であった。
 強盗では,検挙人員は,触法少年を除く全年齢層において,平成5年前後から急増したが,16年に急減した後,おおむね減少傾向にあり,20年は,年長少年が284人(前年比27人増),中間少年が276人(同50人減),年少少年が153人(同21人減)であった。触法少年は,昭和62年以降10〜30人台で推移しており,平成20年は22人(同6人減)であった。なお,20年において,強盗の多くは,路上強盗であった(警察庁生活安全局の資料による。)。