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 平成21年版 犯罪白書 第3編/第2章/第2節/1 

第2節 犯罪の動向

1 検挙人員

 暴力団構成員等の検挙人員(一般刑法犯及び交通法令違反を除く特別法犯に限る。以下,この項において同じ。)の推移(最近30年間)は,3-2-2-1図のとおりである。
 その人員は,平成元年以降3万人台で推移していたが,16年からは3万人を下回り,20年は2万6,064人(前年比4.1%減)であった。

3-2-2-1図 暴力団構成員等の検挙人員の推移

 平成20年における暴力団構成員等の検挙人員及びその検挙人員総数に占める比率を罪名別に見ると,3-2-2-2表のとおりである。

3-2-2-2表 暴力団構成員等の検挙人員等(罪名別)

 暴力団構成員等の検挙人員は,覚せい剤取締法違反が最も多く,次いで,傷害,窃盗,恐喝の順であった。暴力団構成員等の検挙人員総数に占める比率は,全体では,6.2%であった。罪名ごとにその比率を見ると,一般刑法犯では,賭博(47.0%),逮捕監禁(46.8%),恐喝(45.0%)で高く,特別法犯では,自転車競技法違反(90.6%),競馬法違反(64.1%),覚せい剤取締法違反(52.7%),大麻取締法違反(30.9%)で高い。