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 平成20年版 犯罪白書 第7編/第5章/第1節/2 

2 各国の検挙人員・有罪人員・受刑者数の高齢者比及び高齢人口比

 各国の検挙人員・有罪人員・受刑者数の高齢者比及び高齢人口比を1996年と2006年とで経年比較したものが,7-5-1-2表である。

7-5-1-2表 各国の検挙人員・有罪人員・受刑者数別高齢者比及び高齢人口比の比較

(1)検挙人員
2006年の検挙人員の高齢者比は,我が国が24.9%で最も高いが,2006年と1996年の高齢者比を比較すると,2006年は1996年に対し,韓国が約1.8倍,ドイツが約1.2倍,米国が約1.0倍,我が国が約1.9倍となる。
 各国の1996年と2006年の検挙人員の高齢人口比を比べると,2006年は1996年の,韓国が約1.8倍,ドイツが約1.1倍,米国が約0.7倍,我が国が約2.4倍である。我が国の検挙人員の高齢人口比の伸びが最も高い。
(2)有罪人員
2006年と1996年の有罪人員の高齢者比を比較すると,2006年は1996年の,フランスが約1.1倍,ドイツが約1.3倍,英国が約1.4倍,米国が約1.0倍,我が国が約1.5倍である。
 各国の1996年と2006年の有罪人員の高齢人口比を比べると,2006年は1996年と比べて,フランス,ドイツ及び英国が約1.3倍,米国が約1.0倍,我が国が約1.5倍である。
(3)受刑者
2006年の高齢者比は,我が国が12.3%と他国よりもかなり高いが,2006年と1996年の高齢者比を比較すると,2006年は1996年に対し,韓国が約2.1倍,フランスが約1.8倍,英国が約1.7倍,ドイツが約1.9倍,米国が約1.5倍,我が国が約1.6倍である。
2006年の高齢人口比は,米国を除く各国の中では我が国が約25.0と最も高い。なお,各国の2006年の高齢人口比と,1996年の同人口比を比べると,韓国が約1.3倍,フランスが約1.9倍,ドイツが約2.1倍,英国が約2.3倍,米国が約1.7倍,我が国が約2.1倍の伸びであり,いずれの国においても,高齢受刑者数が増加していることがうかがえる。