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 平成20年版 犯罪白書 第3編/第5章/第3節 

第3節 矯正

 平成14年における出所受刑者について,同年から19年までの間,各年末までに再入した者の累積の比率は,3-5-3-1表のとおりである。
 これを出所事由別に見ると,満期釈放者の方が仮釈放者よりも再入した者の比率が高く,また,再入の時期も早い。
 他方,平成19年の再入受刑者について,前刑時の受刑罪名ごとに再犯期間(前回の刑の執行を受けて出所した日から,再入に係る罪を犯した日までの期間)が1年未満の者の占める比率を見ると,詐欺が54.4%と最も高く,次いで,住居侵入(52.6%),窃盗(50.3%),強盗(35.1%)の順であった(1年未満の再入者が100人以上の罪名に限る。CD-ROM資料2-9参照)。
 また,平成10年から14年までの各年の出所受刑者について,出所年を含む5年間に再入した者の比率は,3-5-3-2表のとおりであり,満期釈放者では56%〜59%台,仮釈放者では33%〜37%台となっている。

3-5-3-1表 出所受刑者の出所事由別・各年末までの再入率

3-5-3-2表 出所受刑者の出所事由別・出所年から5年間における再入率