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 平成18年版 犯罪白書 第6編/第4章/第3節/1 

第3節 性犯罪者に対する刑事処分の概況

1 検察

(1) 終局処理

 強姦,強制わいせつ及び強盗強姦の検察庁終局処理人員の推移(最近20年間)は,6-4-3-1図のとおりである。

6-4-3-1図 強姦・強制わいせつ等の検察庁終局処理人員の推移

強姦,強制わいせつ及び強盗強姦の起訴率の推移(最近20年間)は6-4-3-2図のとおりである。

6-4-3-2図 強姦・強制わいせつ等の起訴率の推移

 強姦及び強制わいせつの不起訴処分人員の理由別構成比の推移(最近20年間)は,6-4-3-3図のとおりである。
 強姦及び強制わいせつともに,嫌疑不十分の比率が上昇する一方,起訴猶予の比率が低下し,強姦は平成12年に,強制わいせつは14年に,嫌疑不十分の比率が起訴猶予の比率を上回った。また,強姦及び強制わいせつともに,告訴取消し等(親告罪の告訴の欠如・無効・取消しをいう。)の比率は低下傾向にある。

6-4-3-3図 強姦・強制わいせつの不起訴処分人員の理由別構成比の推移

(2) 起訴人員中の有前科者

 強姦,強制わいせつ等の起訴人員に占める有前科者(前に確定裁判により罰金以上の刑に処せられたことがある者をいう。以下,本項において同じ。)の人員の比率(以下,本項において「有前科者率」という。)の推移(最近20年間)は,6-4-3-4図のとおりである。
 有前科者率の推移を見ると,強姦及び強制わいせつともに,低下傾向にある。また,強姦及び強制わいせつの有前科者率は,一般刑法犯,傷害及び強盗のそれをおおむね下回っている。

6-4-3-4図 強姦・強制わいせつ等の起訴人員の有前科者率の推移