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 平成18年版 犯罪白書 第5編/第1章/第3節 

第3節 財産上の被害

 財産犯(強盗,恐喝,窃盗,詐欺,横領及び遺失物等横領をいう。以下,本節において同じ。)の認知件数及び被害額(被害者が法人その他の団体である場合を含む。)(最近10年間)は,5-1-3-1表のとおりである。
 財産犯の認知件数及び被害総額は,平成8年以降14年まで増加傾向にあったが,15年以降減少している。17年の被害額を罪名別に見ると,窃盗によるものが被害総額全体の71.4%を占め,次いで,詐欺によるものが22.3%,横領によるものが4.3%であった。現金被害額を見ると,16年に詐欺によるものが急増し,17年は現金被害総額の47.4%を占めている。

5-1-3-1表 財産犯の認知件数・被害額

 平成17年における窃盗による現金被害を種類別に見ると,侵入盗によるものが約244億9,000万円,非侵入盗によるものが約211億9,000万円,乗り物盗によるものが約2億5,000万円であった(警察庁の統計による。)。