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 平成17年版 犯罪白書 第2編/第7章/第2節/1 

第2節 犯罪者の国外逃亡と逃亡犯罪人の引渡し

1 犯罪者の国外逃亡

 国外逃亡被疑者(日本国内において,一般刑法犯(道路上の交通事故に係る危険運転致死傷を除く。)又は特別法犯(交通法令違反を除く。)を行い,国外に逃亡している者及びそのおそれのある者をいう。以下,本節において同じ。)の数の推移(最近10年間)は,2-7-2-1図のとおりである。
 国外逃亡被疑者数は,平成9年以降増加し,16年12月31日現在,743人(前年同日現在と比較して5.7%増)である。

2-7-2-1図 国外逃亡被疑者数の推移

 平成16年12月31日現在の国籍等別の国外逃亡被疑者数は,2-7-2-2表のとおりである。
 中国が283人(38.1%)と最も多く,次いで,日本153人(20.6%),ブラジル71人(9.6%),韓国・朝鮮47人(6.3%)の順である。

2-7-2-2表 国外逃亡被疑者の国籍等別人員

2-7-2-3表 国外逃亡被疑者の罪種別人員

 平成16年12月31日現在の罪種別の国外逃亡被疑者数は,2-7-2-3表のとおりである。
 凶悪犯が207人と最も多く,次いで,窃盗(205人),知能犯(120人),入管法違反(56人)の順である。
 平成16年12月31日現在の国外逃亡被疑者を,その推定逃亡先の国・地域別に見ると,中国が138人(日本人被疑者14人)と最も多く,次いで,ブラジル47人(同0人),フィリピン36人(同28人),韓国34人(同7人)の順である(警察庁刑事局の資料による。)。