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 平成17年版 犯罪白書 第2編/第3章/第2節/2 

2 第一審

 平成16年における地方裁判所及び家庭裁判所の終局処理人員を,罪名別に見ると,2-3-2-2表のとおりであり,同年における簡易裁判所の終局処理(通常手続及び略式手続)人員を,罪名別に見ると,2-3-2-3表のとおりである。

2-3-2-2表 地方・家庭裁判所罪名別終局処理人員

2-3-2-3表 簡易裁判所罪名別終局処理人員

 平成16年の地方裁判所,家庭裁判所及び簡易裁判所における第一審終局処理人員を,手続別に見ると,通常手続が9万3,658人(11.1%),略式手続が75万2,093人(88.9%)であった。
 平成16年の地方裁判所における終局処理人員は,7万9,378人(前年比1.0%増)であった。これを罪名別に見ると,窃盗が15.5%と最も多く,次いで,覚せい剤取締法違反(13.4%),業過(11.1%),道交違反(10.0%)の順であった。
 平成16年の家庭裁判所における少年の福祉を害する成人の刑事事件の終局処理人員は,367人(前年比3.1%増)であり,このうち336人(91.6%)が児童福祉法違反によるものであった(司法統計年報による。)。
 平成16年の簡易裁判所における通常手続による終局処理人員は,1万3,913人(前年比5.8%増)であった。16年の懲役言渡人員は,1万1,928人であり,このうち窃盗が94.6%を占めている。罰金言渡人員は,1,703人であり,その約半数を道交違反(25.8%)と傷害(21.6%)で占めている。
 略式手続によって罰金又は科料に処せられた者は,75万2,093人(前年比4.4%減)であった。これを罪名別に見ると,道交違反が81.5%を占めている。