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 平成17年版 犯罪白書 第1編/第1章/第2節/2 

2 強盗

 強盗の認知件数は,平成15年には,昭和20年代後半以降で最多の7,664件を記録するなど近年著しい増加傾向にあったが,16年は7,295件(前年比369件(4.8%)減)であった。
検挙率は,前年同様50.3%であった。
 現金輸送車強盗,金融機関強盗及び深夜スーパーマーケット強盗(午後10時から翌日午前7時までの間に,営業中のコンビニエンスストア・スーパーマーケットの売上金等を目的として敢行された強盗事件をいう。以下同じ。)の認知件数,検挙件数及び検挙率(最近10年間)は,1-1-2-5表のとおりである。
 これらのうち,深夜スーパーマーケット強盗の認知件数は,平成7年には100件台であったが,10年には300件台,13年には500件台と,特に著しい増加傾向にある。16年は,680件と強盗全体の10%近くを占め,最近10年間で最多の15年(742件)に次いで多かった。16年の検挙率は,36.3%であり,強盗全体の検挙率(50.3%)はもとより窃盗を除く一般刑法犯の検挙率(37.8%)と比較しても低い。
深夜スーパーマーケット強盗の発生防止,検挙等は,重要課題といえよう。

1-1-2-5表 現金輸送車強盗・金融機関強盗・深夜スーパーマーケット強盗の認知件数・検挙件数・検挙率