窃盗を除く一般刑法犯の認知件数，検挙件数，検挙人員及び検挙率の推移（最近30年間）は，1-1-2-1図のとおりである。
窃盗を除く一般刑法犯の認知件数は，平成12年以降急増しており，15年に戦後初めて50万件を超え，16年には，58万1,463件（前年比２万6,863件（4.8％）増）と戦後最多を記録した。
　長らく横ばい傾向にあった検挙件数は，平成13年以降増加し，16年は21万9,940件（前年比5,231件（2.4％）増）となった。検挙人員は，９年以降増加し，16年は19万4,146人（同5,639人（3.0％）増）となった。検挙件数は昭和45年以降最多，検挙人員も46年以降最多を，それぞれ記録したものの，かつて90％前後を誇った検挙率は，最近の認知件数の急増に検挙が追い付かず，依然として低下する傾向にあり，平成16年は37.8％（同0.9ポイント低下）と戦後最低を記録した。

1-1-2-1図　窃盗を除く一般刑法犯の認知件数・検挙件数・検挙人員・検挙率の推移

窃盗を除く一般刑法犯の主要罪名別認知件数，検挙件数，検挙人員及び検挙率の推移（最近20年間）は，1-1-2-2図のとおりである（巻末資料1-2及び1-3参照）。

1-1-2-2図　窃盗を除く一般刑法犯の主要罪名別認知件数・検挙件数・検挙人員・検挙率の推移