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 平成17年版 犯罪白書 第1編/第1章/第1節/3 

3 検挙率

 刑法犯の検挙率の推移(最近30年間)は,1-1-1-5図のとおりである。

1-1-1-5図 刑法犯の検挙率の推移

 検挙率は,刑法犯の認知件数の急増に検挙が追い付かず,平成13年には,刑法犯全体で38.8%,一般刑法犯で19.8%と戦後最低を記録するなど低下傾向にあった。検挙率は,翌14年以降やや回復の兆しを見せ,16年には,刑法犯全体で44.7%(前年比3.4ポイント上昇),一般刑法犯で26.1%(同2.8ポイント上昇)と回復したが,これは,例年刑法犯の認知件数の約60%を占めてきた窃盗の検挙率が13年の15.7%から16年の22.6%まで年々回復したことによる。後述のとおり,窃盗を除く一般刑法犯の検挙率は,低下傾向が改善されておらず,16年は37.8%であった。